25年目の両想いの行方

4年不倫関係にあった独身彼が結婚しW不倫になりました

運命の人

5年の恋人関係をリセットして離れる事を決めた後、当初から予定していたパーティーに彼と出席する必要があって、顔を合わせた。



初めはおかしな態度だった彼も、私が仕事上でプラスになりそうな人に紹介するサポート役に徹しているうちに、いつもの彼に戻っていた。



パーティーの後、余韻が冷めやらない私たちは「打ち上げ」と称して2人でバーに行った。



その日のパーティーの事、これからの仕事の事、共同事業の事、夢中になって話しているうちに、いつのまにか手を繋いでいた。



2人でいて、こんな風に楽しいのは久しぶりだった。苦しい気持ちに支配されていてしばらく、忘れていた感覚。



全然話し足りなかったけれど、翌日の仕事があるので深夜3:00にバーを出た。



手を繋いだまま乗り込んだエレベーターで、彼は私にキスをした。私からも、キスを返した。


「愛してる」と伝えあった。



でも、今じゃない。また仲良しに戻るために離れるという決意は、2人とも揺らがなかった。



「部屋には誘わないよ」そう言って彼は私をタクシーに乗せた。



次の日、自分の住む街に帰る彼に、「気をつけて帰ってね」とラインをした。


当たり障りのないスタンプが返ってきた。


「愛してる」


もう一度だけ伝えてみた。


彼からの愛してるは、もうなかった。





彼との夢の時間はこの日でおしまい。



『一生添い遂げる相手だけが運命の人ではない』


この数年、「流れ」というものに逆行するかのように、彼を取り戻したいと思って苦しんだ。


でも、離れることを決めたら、力を抜いて、流れの方向に身を委ねようと思えて、体と心と思考がフッと軽くなった。


この流れに身を任せていいんだ。


彼と私は運命の相手に違いはないから、きっと、どんな形でもいつかまた繋がる。


大切な人。


あなたがいつも笑顔で楽しく生きていけますように。


いまは、さようなら。5年間ありがとう。

25年目の両想いの行方

ギクシャクしたまま、日曜は全く連絡をとらずに迎えた昨日の逢瀬。


また扁桃腺が腫れて高熱が出る予兆があって、何も約束をしないまま外に出ると倒れそうで怖くて、具合が悪いから彼に連絡がほしいと頼んだ。



彼がチェックインして打ち合わせに出るのと入れ違いで、ホテルの鍵をもらって、私は部屋で休んでおく。



直前だったけど、彼と交わしたこんな簡単な約束まで、昨日は全然噛み合わなくて彼をイラつかせ、しょっぱなから泣きそうになった。



打ち合わせから部屋に戻ってきた彼は、すぐに仕事の話をし出した。キスすら、一度もしなかった。



喉が痛くて声が出せない私を機嫌が悪いと思った彼は、12月の逢瀬の宿を取り、喧嘩してキャンセルしたレストランを取り直し、挽回に一生懸命だった。



でも、私にとっては今日の逢瀬は特別で、彼の気持ちに賭けている部分があった。「誕生日おめでとう」「今夜は楽しくお祝いしよう」と言って抱きしめてほしかった。


なんでもいい。帰りに辺りにあった花屋で買った花一輪でもいい。


そんな時間もなかったなら、飛行機の中で書いたメモ一枚だって私はきっと泣けるほど喜んだと思う。


事前に、私の事を考えてしてくれることが、こんな時でも1つもなかったことに傷ついて、彼の結婚直前に忘れられていた誕生日を思い出してしまった。



私の心は、この時完全に折れてしまったのだと思う。



レストランで端を発したここ数年のすれ違いに関する話は、長い長い時間と、たくさんの私の涙と、もはや味のしないステーキと赤ワイン、部屋に戻って初めて見た彼の涙で、幕を閉じた。



5年目を迎えたばかりの私たちの両想いは、昨夜、終わった。



まだ愛していることは確かだけど、このままずるずるとお互いへの思いやりを欠いたまま続けて傷付け合うより、離れる事を選んだ。



やっぱり綺麗に終わることなんてできなくて、ここから、また何か変わっていけるんじゃないかと出した魚心が彼を怒らせ、最後、私は追い出されるようにホテルを出た。



でも、5年間ありがとうと、苦しかったけど、本当に大好きだったと伝えられた。



こんな終わり方しかできなかったけど、彼の涙に、私への気持ちがちゃんと見えたから、大丈夫。私はちゃんと愛されていた。


いつか、彼が言ったように、「恋愛関係」を越えて、お互いを支え合えるような2人になれればいいな。


いまはまだまだそんな事は考えられなくて、涙は止まらないけれど、いつか。


そう思うと、彼との25年目の両想いの行方は、ちょっとだけ明るく感じられるから。

会わない方がいいのか

明日、彼が私の住む街にくる。


ここ2週間ほどはずっと、私とゆっくり過ごすはずだった時間に仕事や友達との予定を入れようとする彼と揉めて、楽しい会話ができなかった。


納得するしかなくて結局私が折れたけど、心からは許せていなかったんだと思う。



待ち合わせの時間や場所も、ホテルの予約も、レストランの予約も、とにかく何もかもがかみ合わなくて、ラインの文章にもお互いイライラがにじみ出る。


ギクシャクした電話、お互いに納得がいかず、妥協点も中途半端なまま、彼の都合で電話がきられる直前、


「愛していますからね‼️こんな状態だけれども‼️💢」


私も愛してるけど、うまく行く方法がもはやわからない。



もう奥さんは出産したのだろうけど、これ以上の爆弾を投下したくないのか、何も言わない彼にイライラしているのかな。不安なのかな。



会った時に聞いたら、表情が見える分、本当にまずいことになりそうな気がして、今回は会わない方がいいんじゃないかと思ってしまう。



気持ちを切り替えたいのに、方法がわからなくて途方にくれる。